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増野式サイコドラマとは

 サイコドラマは、芸術療法の側面を持った即興劇の形式を用いた集団精神療法です。創始者は、ルーマニア生まれのユダヤ人、精神科医ヤコブ・レビィ・モレノ(1889-1974)です。

 

​ 現実ではない「舞台」という安全で自由な空間で表現することによって、カタルシス(情動の発散)、洞察(自分や環境の認知の改善)を得て、自発性と創造性を持った新しい生き方を実現させていくことを目的としました。

 増野肇(1933-)​は、「問題の解決だけを目的とせず、その人の楽しい部分に焦点を当て、参加者全員が一体となって、ドラマの世界を作ることで自己肯定感を育むこと」を目的に、さらに、サイコドラマにアレンジを加えました。それを「増野式サイコドラマ」と命名しました。

 この背景には、「問題解決はそのままにして、日々のやるべきことや楽しいことに気持ちを向ける」という森田療法の考え方と、「子どもは自分が作った物語を演じている中で、いつの間にか自分の問題を解決する」という「分析的心理劇( アンジュー,D)」の考えに基づいています。

 

(引用文献:増野肇 著/Supoort self help laboratory 編「増野式サイコドラマ連続講座」より)

増野 肇 先生とは

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増野肇(ましの はじめ、1933年 - )

精神科医、ルーテル学院大学名誉教授。

東京生まれ。

1955年千葉大学文理学部英米文学科卒、

1959年東京慈恵会医科大学卒業。1963年同大学院修了、1964年「神経質症者のパーソナリティ研究」で医学博士。1975年栃木県精神衛生センター所長

1986年宇都宮大学教育学部教授

1991年日本女子大学教授

2001年ルーテル学院大学教授。2012年退職、名誉教授。

日本心理学会理事長を務めた。

1999年日本芸術療法学会賞受賞。

自然の日の出

増野式サイコドラマ研究会
 

一緒に、ドラマの世界を楽しみましょう。

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